1932年にショロム・セクンダ(Sholom Secunda)が
イディッシュ語(ドイツのユダヤ系市民の言語)の
ミュージカルのために作曲しました。
セクンダは、後にジョーン・バエズが歌ってヒット
した「ドナドナ」の作曲者です。
JOAN BAEZ "Donna Donna"
"Donna" means "My Lord" in Hebrew.
セクンダは、「素敵なあなた」の著作権を30ドルで
Sammy Cahnに売ったという逸話もあります。
最初は"Johnnie and George"というアフリカ系
アメリカ人のコンビがこの曲をイディッシュ語で
歌い、黒人の間で受けていました。
それを知ったユダヤ系アメリカ人の"Sammy Cahn"が、
1937年にアメリカ国内でのヒットを考えて英語の
歌詞を作り、"Saul Chaplin"がリフレンを加え、
"The Andrews Sisters"録音のレコードをリリースし、
アメリカで大ヒットします。
それはグレン・ミラーとの共演盤「Glenn Miller &
Andrew Sisters」だったそうです。
戦時中にドイツでもヒットしたのですが、
ユダヤの曲と分かってナチスが禁止したという
逸話もあります。
ジャズのスタンダードナンバーとしても知られていて、
多くのミュージシャンにカバーされています。
ミネソタ出身の"Andrews Sisters"はギリシャ系の
父親、ノルウエー出身の母親のもとに1911年から
1918年に生まれた3人姉妹で結成されました。
コントラ・アルトは長女のLaVerne Sophia Andrews
(1911 - 1967)、ソプラノはMaxene Angelyn Andrews
(1916 - 1995)、メゾソプラノ(メロディ)担当の
金髪のPatricia Marie Andrews(1918〜)による
シンプルなクローズ・ハーモニーで、元気の良い
ポップスからスウィング・ジャズやブルースを
得意としていました。
第二次世界大戦中の慰問公演に始まり、1950年代から
1960年代にかけて特に人気を博しました。
Andrew Sisters "Bei Mir Bist du Schon"
英語の意味は"You are beautiful to me"。
オリジナルのイディッシュ語による演奏です。
Performed in yiddish by the budapest klezmer band.