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「ザ・サウンド・オブ・サイレンス」サイモン&ガーファンクル The Sounds Of Silence

1963年11月、世界中の人々が大きな悲しみにうちひしがれた
ケネディ大統領暗殺のあったこの時、22歳のポール・サイモンは、
一曲の歌を構想し、作詞作曲を始めました。

そして3ヶ月後の1964年2月にこの「ザ・サウンド・オブ・
サイレンス」が完成しました。

この歌がポールとアートのその後の人生と、サイモン&
ガーファンクルというアーチストにとって、極めて重要な
存在になるのです。


ニューヨーク市の小学校時代からの親友だった、ポール・
サイモンとアート・ガーファンクルは1955年(14歳)に
デュオ「トム&ジェリー」を結成し、「ヘイ・スクールガール
(Hey, Schoolgirl)」(1958年)を小ヒットさせます。

1964年ふたりは「サイモン&ガーファンクル」の名で活動を
開始します。

しかしデビュー作『水曜の朝、午前3時』の商業的失敗
(発売初年度の売上が3,000枚)でいったん解散してしまい、
ポールはイギリスへ渡り、アートは大学院へ戻ります。

ところがボストンの名も無きDJが、自分の番組でアルバム
のなかの「サウンド・オブ・サイレンス 」を繰り返し
かけているうちに、大学生を中心とした地元リスナーの間で
人気が出て、それがNYにまで伝わり、ポールたちの知らない間に
勝手にフォーク・ロックバージョンにアレンジされて
シングル・リリースされ、大ヒットしてしまいます。

急遽呼び戻されたふたりはS&Gを再結成させ、大急ぎで
作られたセカンド・アルバムが「サウンド・オブ・サイレンス
The Sounds Of Silence」(1966年)です。

収録曲の半分は前年の『ポール・サイモン・ソングブック』
の焼き直しですが、曲そのものにも多彩なアレンジが施され
二人のハーモニーのみずみずしさとあいまって、思春期の
ナイーブな心情を綴ったポールの歌をひきたてています。

このアルバムは全米チャートに143週間チャート・イン
した超ロング・セラーとなりますが、一番目を引くのはやはり
タイトル・チューンである「サウンド・オブ・サイレンス 」
です。

ポールがこの曲をアルバムに収録するのは実にこれで三回目で、
それも1964年と65年の2年間で、三通 りのバージョンが世に
出た事になります。
まさに「三度目の正直」で大ブレークしたわけです。


この曲のイントロが流れただけで、たちまち青春時代が
よみがえるのは、映画のせいかもしれません。


アート・ガーファンクルと親交のあったマイク・ニコルズ監督が、
「卒業」でこの「サウンド・オブ・サイレンス」を主題歌と
して採用したのです。

「サウンド・オブ・サイレンス」は、この映画の冒頭、
ダスティン・ホフマン演じるところのエリート大学生
ベンジャミン・ブラドックが故郷へ帰ってくる空港の
シーンに流れてきます。
ラストに、教会から花嫁を奪って(?)逃げるシーンが
有名ですね。

ちなみに、この映画の挿入歌として作られた『ミセス・
ロビンソン』は、ビートルズの『ヘイ・ジュード』を
押さえて、1967年度のグラミー賞に輝きました。


1970年「明日に架ける橋」は全世界で売上が1000万枚を超える
大ヒットとなり、グラミー賞の最優秀レコード賞・最優秀
アルバム賞を受賞しますが、このアルバムを最後に二人は
ソロ活動に入り、サイモン&ガーファンクルは解散します。



「ザ・サウンド・オブ・サイレンス」
 
 ポールは、暗闇と光という比喩を用いて、「無関心」と
 「無感動」が人間の基本的なコミュニケーション能力を
 破壊する、それに対して、真実と啓蒙を象徴する「光」は、
 極めて痛烈でさっと通り過ぎてしまうと、表現しています。


人と人との会話を聞き流すのは「音のない音=静寂の音」
を聞いているのと同じ、わたしたちはどれだけ相手の
「心の声」を聞いているのでしょうか?


それでは、TVスタジオで聴衆を前にした生演奏です。
売れなかった最初の頃のバージョンですね。

ハローぼくの古い友達 暗闇よ 〜
   そして静寂の音の中で囁かれている




その後のポール・サイモンはソロ活動をつづけ、S&G
時代からグラミー賞への常連(13個受賞)です。

スターウオーズのレイア姫(キャリー・フィッシャー)と
1983年に再婚しますが、1年で別れてしまいました。

アート・ガーファンクルのほうもソロ活動をつづけ、
アメリカ大陸徒歩横断(Across America)を成し遂げたり、
映画にも出演しています。
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